知人の夫婦から約1000万円をだまし取ったとされる79歳の被告。初公判で「嘘をついて金を受け取ったが返すつもりだった」と話しています。
詐欺の罪に問われているのは、山梨県甲府市貢川の無職、上田美津子被告79歳です。
起訴状などによりますと上田被告は、2015年に「弁護士費用が必要」と嘘をつき、60代の知人夫婦から約1000万円をだまし取ったとされています。
9月6日の初公判で上田被告は「嘘をついて金を受け取ったことは認めるが返済するつもりだった」などと起訴内容の一部を否認しました。
冒頭陳述で検察側は「資産家と信じ込ませ、金は私的に使用した」と主張し、弁護側は、「親族からの金で返済する意思があった」と主張しています。
なお上田被告は、2014年にも同じ手口で現金600万円をだまし取ったとして起訴されていて、検察は今後さらに追起訴があるとしています。