富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は31日、ジェットコースター「ド・ドドンパ」の乗客の負傷者に関し、山梨県が骨折を公表した4人とは別に、新たに5人を確認したと明らかにした。負傷者は計9人となった。岩田大昌社長は記者会見で「多大な迷惑と心配をお掛けした。心よりおわび申し上げる」と謝罪。ただ同社は、負傷とアトラクションとの因果関係は現時点で不明と説明した。
同社は事故発覚を受け、電話とメールの相談窓口を開設。22日時点で9件と発表した負傷の申し出は1件の取り下げを経て、30日までに計132件に増えた。「ド・ドドンパ」以外のアトラクションの乗客による申告もあった。
今回、新たな負傷者5人は診断書などで認定し、このうち2人は今年6~8月に頸椎(けいつい)や胸椎の骨折を負ったという。残りの申し出の確認も進めている。
同社は再発防止に向け、大学教授らによる第三者委員会を9月3日付で設置し、安全管理体制などを検証する方針だ。〔共同〕