新型コロナ患者の療養場所を、医療機関などから自宅に切り替える「退所後ケア」が山梨県で始まり、8月31日で1週間となりました。
すでに療養を終えた人も出るなど順調な滑り出しの一方で、県の専門の班は、利用者の健康観察など緊張感をもった対応が続いています。
県の「退所後ケア」は医療機関や宿泊療養施設で療養中の新型コロナ患者で、無症状など医師が重症化のリスクが低いと判断した場合、本人や家族の同意の元、自宅での療養に切り替えるものです。
こうした自宅で療養する患者のケアを担う「退所後ケア班」の運用が始まって1週間が経ちました。
県によりますと、30日までに6人が退所後ケアを利用していて、このうち2人がすでに療養を終了して通常の生活に戻っています。
現在も自宅療養が続く4人については、看護師が1日2回電話で体温や血中の酸素飽和度といった、体調面だけでなく療養生活の不安など精神面のケアも行っています。
順調な滑り出しの一方で、懸念されるのは感染拡大に伴う利用者の増加です。
県は最大で40人程度の退所後ケアの利用を想定していますが、利用者が増えても安定したケアを提供できるよう体制を整えたいとしています。