
1978年に発売して以来、静岡県民の胃袋をつかみ続けている大衆グルメがある。静岡弁当の「豚あみ焼き弁当」(税込み695円)だ。
手に取ると、コンパクトな見た目に反してずしりと重い。「あみ焼き弁当」と大書された包み紙をほどくと、幾重にも重なる豚バラ肉が目に飛び込んでくる。肉の下にはしょうゆベースの秘伝のタレがかかった白米がびっしりと詰まっていた。
1枚ずつ丁寧に焼かれた豚肉は、炭火の香りが鼻腔(びこう)をくすぐる。かき込むと甘辛いタレのしょうゆ味と豚バラの甘みが口の中で一体に。気がついたら食べ終わっていた。