山梨県感染症対策センター(山梨県CDC)がまとめた新型コロナウイルスの年代別感染状況によると、8月の感染者数は2079人(公表日ベース)で、これまで最多だった6月の551人の3.8倍に急増した。このうち20代以下が900人で、43.3%を占めた。30代を含めると1253人で60.3%に達する。
年代別で最も多かったのは20代の485人で、30代の353人、40代の330人、50代の276人と続いた。若い世代の増加が目立っており、特に9歳以下は県内の感染者が多かった6月で15人、7月は7人だったが、8月は187人に急増した。10代も6月の136人、7月の21人から、8月は228人に増えた。
一方、60歳以上は220人で10.6%にとどまった。ワクチン接種が始まる前の1月は60歳以上の比率が26%強で、比率は大幅に下がっている。県CDCは「ワクチン接種による効果が表れていると考えられる」とした。
8月の感染者のうち、ワクチンを1回接種していた人は183人で全体の8.8%、2回接種していた人は140人で6.7%だった。