山梨県富士河口湖町の「西湖野鳥の森公園」に氷のオブジェがお目見えしている。冬恒例の観光行事「西湖樹氷まつり」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため2年連続で中止となっているが、地元の西湖観光協会メンバーが丹精込めた作品が富士山と競うように寒気の中でそびえている。
2021年11月下旬から丸太や木の枝で骨格を作り、12月下旬からスプリンクラーの水で凍らせたオブジェは10基。西湖で発見された「奇跡の魚」と呼ばれるクニマス、今年のえとの「寅」にちなんだ「虎」、西湖を囲む十二ケ岳など御坂山塊、富士山を模したオブジェなどが園内に並び、自然に溶けるまでの間、楽しめる。寒かった今年の冬の記念にとカメラに収める人たちが訪れている。【小田切敏雄】