コロナ禍でおととしは閉山、去年は登山者数が激減した世界文化遺産の富士山。
新年度、地元経済や自然環境への影響が調査される方針です。
2月4日に開かれた富士山の学術委員会では、新型コロナの感染拡大のため閉山したおととしと、登山者が激減した去年の夏山シーズンが富士山に与えた影響を調査する県の案を了承しました。
具体的には、登山者の行動の変化や地形や植物など自然環境への影響を調べるとしています。
また、委員からは「山小屋など観光事業者の売り上げ減少の影響も調査すべき」といった意見も出されました。
この調査は、3月に予定されている山梨・静岡両県などで作る富士山世界遺産協議会での承認を経て、新年度から始められる予定です。
協議会では、年内に調査の報告書をまとめ、今後の来訪者管理などに活用することにしています。