トヨタ自動車系列の販売会社、ネッツトヨタ山梨(甲府市)は10日、手掛けた車検で必要な項目の実施を怠るなどの不正の疑いが判明したと発表した。対象期間は2019年8月6日から今年8月6日で、台数は260台に上る。道路運送車両法に抵触しているという。
本社セイリア店(甲府市)でヘッドライトの明るさやブレーキの利きなどの検査方法が不適切だったり、排ガスの成分の検査が未実施だったりした可能性がある。対象車両の顧客には再検査を無償で実施する。
同社は「お客さまや取引先の皆さまに多大なご迷惑と心配をお掛けし、深くおわび申し上げます」とコメントした。
トヨタの販売店の車検を巡っては3月に愛知県の系列店、7月に東京都内の直営店で必要な検査を怠るなどの不正が明らかになっている。〔共同〕