内閣府が8日発表した景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、8月の甲信越の現状判断指数(DI、季節調整値)は32.7だった。前月を18ポイント下回り、3カ月ぶりに下落した。新型コロナウイルスの感染再拡大の影響による外出自粛などで、小売業をはじめ幅広い業種で景況感が悪化した。
調査は8月下旬に新潟、長野、山梨の3県で実施し、89人から有効回答を得た。商店街の代表者からは「街への人出は全くない。閉店や廃業が多くなって、ますます寂しくなる」との声が聞かれた。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DI(同)は5.8ポイント低下の42.2。観光名所の職員は「ワクチン接種は進んでいるものの、このままでは急激に感染拡大を抑えることは難しいのではないか」と懸念していた。