北杜市在住の歴史家で、東京経済大学名誉教授の色川大吉さんが、7日死去しました。
96歳でした。
千葉県出身の色川さんは、1943年(昭和18年)に、今の東京大学に入学しました。
太平洋戦争の「学徒出陣」に召集され、後に復学、大学卒業後は、中学校の教師や劇団での活動を経て、東京経済大学で教壇に立ちました。
歴史家として、民衆の視点から見た思想史研究を続け、自身の体験や日本の歴史などに触れた多数の本を出版、晩年は北杜市に移住していました。
2014年に戦争体験者としてUTYの取材を受けた色川さんは、日本の将来について「今からは、経済力と技術力を貧しい国や開発途上国に援助して、栄えていこうという外交をしたら、ますます尊敬される国になるのではないか」と語っていました。