テレワークの増加などでクリーニング業者も売り上げが減少し、さらに原油価格の高騰で経費も圧迫されています。
これまで扱わなかった商品のクリーニングを始めるなど、試行錯誤しています。
山梨県内に32店舗を展開するクリーニング志村では、新型コロナによるテレワークの増加などで、主要の売り上げとなるビジネス用のワイシャツやスーツ、それに女性用のフォーマルウェアなどの受注が減少しました。
そのため今年の売り上げは、おととしに比べ約20%減少で推移していて、まん延防止等重点措置による影響も懸念しています。
売り上げ減少以外にも懸念材料があります。店はクリーニングの溶剤や乾燥などの工程で使用するボイラー、それにハンガーや衣類を包むビニールなど多くのものにガソリンや重油が使われています。
レギュラーガソリンの県内の平均小売価格は去年が137.5円でしたが、今年は151.8円に。重油は去年66.5円が今年は78.5円に値上がりしています。
このためこちらでは、ベビーカーやチャイルドシートといった、今まで取り組まなかったクリーニングに力を入れるなど、新たな売り上げの確保に乗り出しています。
新型コロナと原油価格高騰の影響は避けられませんが、クリーニング業界は試行錯誤しています。