韮崎市は、市の天然記念物に指定されているエドヒガンザクラの巨木「わに塚のサクラ」(神山町北宮地)の樹勢回復に取り組む。近年、強風で枝が折れるなどの被害が確認されていて、10月上旬から、枝の剪定や消毒などに必要な費用をふるさと納税で募る。 市によると、わに塚のサクラは高さ約17メートル、根回り約3・6メートルで、樹齢約330年とされている。見頃の時期には県内外から多くの観光客が訪れる市内屈指の観光名所となっている。普段は地域住民らが草刈りなどの保全活動に取り組んでいるという。 ここ数年は台風による強風で枝が折れて花が減少しており、樹勢回復作業に取り組むことにした。費用は10月4日~来年1月2日、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のガバメントクラウドファンディング部門で募る。目標金額は450万円とした。 1月以降、剪定や折れた枝先の消毒に着手する。市担当者は「サクラを長く保全していけるよう多くの人が寄付に協力してくれたらありがたい」としている。
わに塚のサクラ回復へ 費用募る (山梨日日新聞)