富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)のジェットコースター「ド・ドドンパ」で昨年12月以降、4人が相次いで頸椎などを骨折した事故に関し、山梨県は21日、建築基準法に基づき、同施設の立ち入り調査を開始した。今後複数回にわたり調査し、原因を解明する。県は同日中に国の調査部会と合流し、施設関係者の聞き取りや事故があった遊具の図面を確認する予定。
「ド・ドドンパ」では昨年12月と今年5月、7月、8月にそれぞれ、30~50代の男女4人が背骨や首を骨折し、1~3カ月のけがを負ったが、同社は今月17日まで県への報告義務を怠っていた。現在は運休中で、県は事故原因を解明するまで再開しないよう要請している。富士急ハイランドは「負傷との因果関係はいまだ確認できていない」と説明している。
県は20日、「速やかな報告がなかった」として同社に行政指導をした。〔共同〕