山梨県の長崎知事は14日、会見を開き、9月県議会に総額187億6000万円の一般会計補正予算案を提出すると発表した。飲食店への支援など新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ県内経済の回復に重点を置いた内容となっている。補正予算案は8割以上に当たる161億円が新型コロナウイルス関連で、このうちの20億円は「リカバリーメニュー」として経済対策に充てられる。具体的には飲食店への支援策として実質20%引きで飲食ができるよう、キャッシュレス決済でのポイント還元やプレミアム付き食事券の発行を行う。運転代行業者に対しては、感染症対策を行った場合に1台当たり最大20万円を助成する。また、酒類の卸売業者に対しても売り上げへの影響に応じ支援金を支給する。観光業者への支援では県産食材を活用したメニューの開発や県の基準を満たしたツアーを企画、販売した事業者に補助金を支給する。このほか、感染対策を講じたライブハウスや野外などで行う音楽イベントに対する補助も行う。長崎知事は感染者数が減少傾向にあることを踏まえ、「医療提供体制に問題がない限り経済活性化に力を入れるべきだ」と述べた。予算案ではこのほか男女共同参画推進センターの集約に伴い南部町内に代替施設を整備する事業費などを盛り込んでいる。9月県議会は21日に開会する。
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