7日早朝に富士山で初冠雪が観測された。平年より25日早く、観測開始以来6番目の早さとなった。吉田口登山道沿いの山小屋関係者は、閉山前の降雪に驚いていた。
雪に見舞われたのは、8合目でも標高3200メートル以上とみられ、頂上に最も近い御来光館(標高3450メートル)によると、6日午後3時過ぎから雪が降り始め、夜には約3センチの積雪となった。7日は好天で午前中には小屋の周りはまばらに積もっている程度。10日に山小屋を閉じるが、現地担当者は「山小屋じまいの前の雪は、ここ10年なく珍しい」と話した。
8合目の元祖室(がんそむろ)(同3250メートル)では6日夕方に山小屋前がうっすら雪化粧する程度。同じ8合目の蓬莱(ほうらい)館(同3150メートル)では降雪はなく、午後5時ごろからあられが降り、7合目の日の出館(同2720メートル)では断続的な雨だったという。