民間信用調査会社・帝国データバンク甲府支店によると、オリジナルキャラクター「ほっぺちゃん」を手掛けるアクセサリー・雑貨販売のサン宝石(山梨県中央市、渡辺洋社長)が27日付で民事再生法の適用を甲府地裁に申請し、保全命令を受けた。負債総額は約21億7000万円という。
同支店によると、サン宝石は1965年に創業し、79年に法人に改組。小中学生向けのアクセサリーや雑貨の通信販売を手がけた。2002年から直営店を全国展開したほか、オリジナルキャラクター「ほっぺちゃん」が人気を博し、13年9月期には年売上高で約42億6400万円を計上していた。
しかし、次第に「ほっぺちゃん」人気が陰り、同業他社との競合で売り上げが減少。直営店を順次閉鎖したほか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年9月期の年売上高が約4億9100万円に減少し、資金繰りが限界に達したという。【梅田啓祐】