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山梨の会社とビジネスパーソン応援マガジン「ムジーン」

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2025/06/14

事業のターゲット決まってますか?今さら聞けない!「STP分析」って?

お客様の顔が見える商売へ

やさしいSTP分析ではじめる“山梨らしいブランディング”

こんにちは、白井秀典です。
「STP分析」と聞いて、「それって何?」と感じる方も多いかもしれません。でも大丈夫。今日は山梨でがんばる小さな会社やお店の方にもわかりやすく、「お客様に選ばれるヒント」としてご紹介します。


目次

  1. STP分析ってなに?

  2. 山梨に合った考え方

  3. 3つのステップで整理してみよう

  4. STP分析がもたらす変化

  5. 明日の一歩につながるヒント


1. STP分析ってなに?

STPとは、商売の「お客様を見つけて、絞って、伝える」ための考え方です。以下の3つの頭文字から来ています。

  • S=セグメンテーション(分ける)

  • T=ターゲティング(決める)

  • P=ポジショニング(違いを伝える)

つまり、「誰に向けて、どんな価値を届けたいか」を考える道具なんです。


2. 山梨に合った考え方

山梨のように人口が限られた地域では、都会のような「広く売る商売」より、「誰に届けるか」を絞った方がうまくいきます。

たとえば、

  • 地元の高齢者にやさしいパン屋さん

  • 子育て世代のための時短お弁当屋さん

  • 移住者向けの地元コミュニティカフェ

こうした「小さくて深い商売」が、山梨のマーケティングやブランディングにぴったりなんです。


3. 3つのステップで整理してみよう

ステップ1:セグメンテーション(分ける)

まずは「お客様をどんな軸で分けられるか」を考えます。

  • 年齢(若者、高齢者など)

  • 暮らし方(子育て中、単身者など)

  • 働き方(会社員、農家、自営業など)

  • 地域(甲府市、韮崎市、富士五湖周辺など)

紙に書き出してみると、「そういえばあのお客さん、〇〇だったな」と見えてきます。

ステップ2:ターゲティング(決める)

分けた中で、「誰に一番喜ばれそうか」を選びます。

ポイントは、「売りやすさ」よりも「共感されやすさ」。
たとえば、「高齢者×甲府の住宅街×ひとり暮らし」など、具体的になるほど、商売もやさしくなります。

ステップ3:ポジショニング(違いを伝える)

「自分の商売が、その人にとって、どんな意味があるか」を整理します。

例:

  • 「安い」ではなく「ムダな出費をしなくて済む」

  • 「地元野菜使用」ではなく「孫にも安心して食べさせられる」

  • 「古民家カフェ」ではなく「ひとりでもホッとできる場所」

言葉を変えるだけで、伝わり方が大きく変わります。


4. STP分析がもたらす変化

① 迷いが減る

商品づくり、広告、値段決め…すべての判断がスムーズになります。

② 伝えたいことが届く

「なんとなく伝えてたこと」が、「この人に、こう伝えたい」に変わります。

③ 山梨らしい魅力が見えてくる

東京と同じやり方をするのではなく、「自分たちにしかできない商売」が見えてきます。


5. 明日の一歩につながるヒント

今日からでも、できることがあります。

  1. いまのお客様を思い出して、ノートに分けてみる

  2. その中で「一番喜ばれている人は誰か」を考える

  3. 自社の商品やサービスが、その人にとってどんな価値があるか言葉にしてみる

この3ステップで、自社の“らしさ”が自然と浮かび上がります。


まとめ:山梨に根ざした“好きになられる商売”へ

STP分析は、決してかたい理論ではありません。「お客様を思い出しながら、自分の商売を見つめ直す」やさしい道具です。

山梨という土地の特性を活かし、「あなたの想い」がちゃんと届くブランディングへ。
これが、きっかけデザイン研究所として、私が山梨のマーケティングで一番大事にしていることです。


白井秀典
きっかけデザイン研究所代表/マーケティングプランナー


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