山梨県内の高校生が県行政の課題などについて質問する「高校生議会」が3日、県議会議事堂で開かれ、高校生が若者の政治参加やバリアフリー化の促進、燃料電池自動車の利用推進などを提言した。 若者の政治参加の意識を養おうと2018年から開いており、質問戦形式ではなく政策提言とした。県内の公私立高と特別支援学校高等部の1~3年生19人が登壇した。 甲府南高2年の志賀一葉さんは若者の投票率向上に向け、学校で日本の政策や現状を知る機会を設けることを提言。「学校で日本の今を知ることができれば、政治に興味を持つことができるのではないか」と語った。 甲府支援学校高等部3年の保坂悠太さんは「障害者が活躍し、県民が快適に過ごせる場所となる」として県内の施設や道路のバリアフリー化の推進を訴えた。山梨学院高1年の後藤英理子さんは移住促進と環境保護の両立に向け、水素を燃料とする水素エンジン車や燃料電池自動車への購入補助金などを設けるよう提言した。 県議会の桜本広樹議長は「今回の提言が政策となり、実現するかもしれない。これからも県政や県議会に興味を持ってほしい」と話した。
若者の政治参加提言 高校生県議会19人登壇 (山梨日日新聞)