国土交通省甲府河川国道事務所と中日本高速道路は8日、中部横断自動車道の山梨―静岡間の全線開通から約半月後の交通状況を発表した。8月29日の開通区間につながる有料の富沢インターチェンジ(山梨県南部町)―新清水ジャンクション(静岡市)間は開通前と比べ平日で1日当たり3割増の4700台となり、休日で4割増の8300台となった。開通した無料区間は1日当たり平日が7700台、休日が1万1400台だった。
開通に伴い、並行する国道52号は平日で1万1400台、休日で9300台となり、いずれも2割減った。中部横断道との合計では平日が2万100台と1000台増にとどまり、休日も2万1300台と増加幅は2600台だった。
調査は9月13~20日に実施し、開通前の7月の交通量と比較した。
甲府河川国道事務所は「開通により、国道から中部横断道へのシフトが順調に進んだ」と評価した。ただし、並行する国道を含めた全体の交通量はあまり増えておらず、「新型コロナウイルスの感染が落ち着いてインバウンド(訪日外国人)が戻り、建設・計画中の工場や物流拠点が稼働すれば、増加が期待される」とした。