エネルギー商社の鈴与商事(静岡市)は22日、甲府支店の新社屋(甲府市)が国の推進する省エネルギービルの認証「ニアリーZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」を取得したと発表した。屋上部分の太陽光発電のほか、断熱性能の高い外壁やLED照明などにより、1次エネルギー消費量を80%削減したという。
ZEBは建物で使うエネルギーを削減する一方、太陽光発電などの創エネにより、1次エネルギー消費量を実質ゼロにした建物に与えられる認証で、「ニアリーZEB」は一般的な建物と比べ1次エネルギー消費量を75%以上削減することを基準とする。
22日に新社屋の竣工式を開いた。新社屋にはふとん乾燥機なども備えた24時間営業のコインランドリーを開設したほか、ショールーム機能も持たせた。
同社は甲府市と防災協定を締結しており、甲府支店が備蓄するLPガスや灯油、非常用発電機で発電する電気、ポンプでくみ上げた地下水を災害時に提供する。ショールームでの炊き出しも可能で、停電時にもコインランドリーの一部を稼働させることができ、地域防災拠点としての役割を担うという。