東京パラリンピックの警備で東京都内に派遣された警察官たちが宿舎内で飲酒、外出後に一般人と口論になるトラブルを起こしたとして、山梨県警は17日、主導的な立場だった30代の男性警部補と上司の計3人を減給1月(10分の1)の懲戒処分にした。上司は派遣部隊責任者の40代の男性警部と東京に行かなかった50代の男性警視で、いずれも飲酒を容認したという。
県警によると警部補は8月28日夜、20~40代の警察官たちと宿舎内で飲酒を伴う会合を開き、その後外出。風俗店からの帰りに墨田区の路上で通行人と口論になって110番通報された。県警はこのほか、会合に参加した巡査部長ら7人を本部長訓戒や所属長注意とした。
警部補は「皆ストレスがたまっていると思ったため、誘って酒を飲もうと考えた。多くの人に迷惑をかけ申し訳ない」と話したという。このトラブルで、県警から派遣された全員が翌29日に帰任する事態となっていた。【田中綾乃】