新型コロナウイルスのかつてない感染拡大で、医療も危機的な局面を迎えています。
感染者が1日70人程度で推移した場合、1週間で山梨県内の病床がゼロになるおそれがあることがわかりました。
このため長崎幸太郎知事は、県民などに外出自粛などの臨時の特別協力要請を行いました。
山梨県内は今月、既に新規感染者が250人を超え、8月5日は1日あたりで過去最多となる67人の感染が確認されています。
県の病床に関するシミュレーションでは、危機的な状況が示されました。
重症者用を除いた県内のベッド281床のうち、8月6日現在で空いているベッドは102床とみられています。
これまでの実績から、感染者の50%が入院し10日で退院した場合、今後も1日当たりの感染者数が70人程度で推移すると、8月13日には、県内で空いているベッドがなくなるという事です。
このため県は臨時特別対策として、今後病院のベッド数や、宿泊療養施設の部屋数の増加を進めるとしています。
また県民などに対しては、8月22日までの17日間、臨時の特別協力要請を行いました。
やむをえない場合を除いた不要不急の外出の自粛、会議やイベントなどの延期や中止、また、県外から観光目的で山梨を訪れる事を控えることなどを求めています。