【山梨】富士山麓(さんろく)に夏の終わりを告げる「吉田の火祭り」が26日夜、富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社近くの国道(通称・富士みち)であった。約400年前から伝わる山じまいの神事だ。
コロナ禍で2年ぶりの開催。感染拡大が続く中、主催する同神社とふじよしだ観光振興サービスが、「神事でコロナ収束を祈る」と開催に踏みきった。露店の出店はなく、臨時駐車場を設けないことなど異例のルールで臨んだ。
午後6時過ぎ、約2キロの富士みちに並んだ高さ約3メートルの大たいまつ92本に点火されると、富士みちが浮かびあがった。例年、周辺は15万人を超す行楽客で埋め尽くされるが、人影は少なかった。(河合博司)