
登山規制2年目となる2025年の富士山の夏山シーズンは装備が不十分な軽装登山者の対策を強化しています。
雨宮恭太記者:
「山開きを心待ちにした登山者が次々とゲートを通過していきます」
登山規制2年目の富士山。
2025年は5合目での登山指導を強化しています。
装備が不十分な軽装登山者に対しては2024年は注意にとどめていましたが、2025年は安全指導を行う「富士山レンジャー」など山梨県の職員が5合目のゲート通過を拒否することができるようになりました。
その富士山レンジャーが見つけたのは…
タンクトップ姿の外国人です。
フランスから来た4人のグループはゲート通過を止められました。
説得を受けて売店で防寒装備を買いそろえます。
フランスからきたグループ:
「登山するために上着を買った、この服装ではだめだったので」
着替えて手続きをし山頂めざし出発しました。
さらに旅行用のキャリーケースを持って登山の手続きに来た外国人もいました。
説得にあたった担当者によりますと、このグループは荷物を預け、登山の服装で再度手続きをしたということです。
山梨県によりますと、きょう1日、5合目のゲートを通過した人は1378人で、軽装の登山者約50人に声をかけ、雨具の購入などで対応してもらったということです。
大阪からの登山者:
「規制で1つでも遭難などの可能性を下げられるのであればやるべき」
海外からの登山者:
「ジャケットをもってきました。山に登るので」
軽装登山への規制について、この他の変更点として2025年は通行料が2000円から4000円に引き上げられ、任意で集めていた1000円の保全協力金が廃止されました。
また5合目のゲートは2024年より2時間早めて午後2時に閉鎖し、翌日の午前3時に門が開くまで山小屋を予約した人を除き通過することはできません。
県富士山観光振興グループ 三枝徹さん:
「大きな混乱もなく、滞りなくできたと思う」
「我々も練度をあげてさらにスムーズに皆様をお迎えできるように今後も準備したい」
なお今シーズンの富士山の登山を予約した人は、6月31日の夕方時点で約1万7600人で2024年の同じ時期の7割にとどまっています。
また7月10日に山開きを迎える静岡県側でも2025年から登山規制が始まります。
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