武田信玄と上杉謙信が戦った川中島の戦いを再現する山梨県笛吹市の秋祭り「川中島合戦戦国絵巻」の信玄役として俳優の小堺一機さん（68）、謙信役にタレントの関根勤さん（70）の起用が決まった。市が3日、発表した。2人は同じ芸能事務所に所属し、一緒に活動する際は「コサキン」のコンビ名で親しまれている。
「川中島合戦戦国絵巻」は、11月4日に市役所前の笛吹川河川敷で開催され、今年で45回目。川中島の戦いは現在の長野県が舞台だが、旧石和町に川中島地区があったことにあやかり、地域の祭りとして始まった。今では一般参加を募集し、両軍で約900人が集まるイベントになった。
主役の2人は、市が掲げる「ハートフルタウン笛吹」に合う優しいイメージで、幅広い年代に支持されている点から出演を依頼。小堺さんは「若き日に映画『影武者』のオーディションに落ちた私が武田信玄‼ 皆様とのひとときを楽しみにしています」とコメント。関根さんは「『義の武将』を演じられて大変光栄です。皆さんと盛り上がりましょう」とメッセージを寄せた。
山下政樹市長は3日の定例記者会見で「お二人が戦国武将に姿を変え、どのような掛け合いを見せるのかぜひ楽しみにしてほしい」と語った。
祭りを主催する市観光物産連盟は7月1日から、一般参加者の募集を始める。詳細は「ふえふき観光ナビ」に掲載する。【野田樹】
