山梨交通(甲府市)としずてつジャストライン(静岡市)は29日、中部横断自動車道の山梨―静岡間(74.3キロメートル)が同日全線開通するのに合わせ、高速乗り合いバス「竜王・甲府―静岡線」の運行を再開する。現在は新型コロナウイルスの影響で乗客が減ったことに伴い運休している。
土曜、日曜、休日に1日2往復で運行する。竜王・甲府駅―新静岡・静岡駅前間の料金は片道2600円、往復4680円で変更しない。
甲府―静岡間の所要時間は中部横断道の開通により1時間55分となり、運休前より15分短縮する。2012年の運行開始当時は中部横断道の開通区間が短く、2時間48分かかっていた。
中部横断道の開通が29日午後4時の予定のため、同日午前の便は一部、一般道を通行する従来ルートとする。同日午後の便から新たなルートに変更する。
山梨交通は「中部横断道の開通で静岡が近くなる。もともと中部横断道の開通を見越して開設した路線なので、コロナ後に需要が増えれば本数を増やしたり、平日に運行したりすることも検討する」(路線バス事業部)としている。