山梨県の峡東地域で13年ぶりに、山梨交通が新規タクシー事業を始めました。
人手不足などで厳しい状況が続くタクシー業界ですが、新たに開業した狙いは観光需要の取り込みです。
甲州市で新たにタクシー事業を始めたのは、山梨交通の「YK塩山タクシー」です。
甲州市には3つのタクシー事業者がありましたが、コロナ禍での売り上げ減少やドライバーの高齢化から1社が5月末に廃業し、YK塩山タクシーが事業を引き継ぎました。
峡東地域への新規タクシー事業は13年ぶりで、12台が稼働します。
山梨交通 雨宮正英社長:
コロナ前に比べて7割前後の成績しか戻っていないが、最終最後の交通手段のタクシーがなくなるのは地域の皆さんが困る。リスクもあるが、タクシー事業を盛り上げていければという思いで決断した。
県タクシー協会によりますと、県内のタクシー事業者はコロナ禍前の2019年の75社から現在63社に減少しました。
登録されている車両は約760台で、16%減っています。
新たに開業したYK塩山タクシーは地域住民の交通手段だけでなく、この地域の特徴をいかし、観光需要を取り込んだ事業展開を目指します。
山梨交通 雨宮正英社長:
ワイナリー巡りとか史跡巡りとか、自然美を楽しんでいただけるようなコースも首都圏に向けて発信して、多くの客に来てもらいたい。
そのために地域の魅力を発信するチラシも作成していて、タクシーの利用向上を図ります。
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