富士山は2023年、世界文化遺産登録から10年を迎えます。
その富士山の山梨県側では麓から5合目に鉄道を走らせようという”富士山登山鉄道構想”が検討されています。構想の背景には富士山が抱える課題がある一方で、地元では根強い反対論もあります。
一体どういう構想なのでしょうか?
富士山登山鉄道構想とは
構想は経済界や学識経験者で作る山梨県の検討会で議論されました。2021年に公表された概要によるとアクセスの方法は麓と5合目を結ぶ山梨県の有料道路 富士スバルライン上にLRT(次世代型路面電車)を整備することが最も優位性があるとしています。
架線を使わないため景観への配慮ができ、現在あるスバルライン上に整備することで自然環境を壊さずに済むということです。
また一般の車両は通行できなくなりますが、緊急車両は通行できます。
整備費は精査が必要としながらも約1400億円とされています。
往復料金1人1万円 年間300万人の利用見込む
利用者数についてはインターネットでのアンケート結果などをもとに試算し、往復料金を国内有数の山岳観光地である立山黒部アルペンルートを参考に1人1万円とした場合は年間約300万人、また2万円とした場合は約100万人を見込んでいます。
民間での運営を想定し料金を1万円とした場合、開業早期から黒字化が見込まれるとしています。
元記事を読む