はじめに
「この会社、なんか好きだな」
お客様がそう思う瞬間は、どんな時でしょうか?
実はその“好きになるきっかけ”は、
ほんの小さな“体験”の中にあることが多いのです。
Webサイトを開いた時の使いやすさ。
パンフレットを手に取ったときの読みやすさ。
問い合わせへの返信が気持ちよく返ってくるスピード感や言葉づかい。
こうした小さな積み重ねが、「信頼」や「共感」につながり、
気がつくと「この会社、なんかいいな」「またお願いしたいな」という気持ちになる。
その“体験”を設計する考え方こそが、
UX(ユーザー体験)とUI(ユーザーインターフェース)です。
UX/UIって、結局なに?
「UX」と「UI」は、最近よく耳にする言葉ですが、
「なんだか難しそう」と感じてしまう方も多いと思います。
でも実は、とても身近な考え方なんです。
たとえば、あなたが旅行先の観光案内所でパンフレットをもらったとします。
- 情報が探しやすい
- 地図が見やすい
- 行きたい場所がすぐ見つかる
…そんな体験ができると、「この町、親切だな」「また来たいな」って感じますよね?
この一連の心地よい流れが、UX(ユーザー体験)です。
そしてそのパンフレットの、
「見た目のわかりやすさ」「地図のレイアウト」「写真の配置」など、
手に取った瞬間にパッと伝わる部分が、UI(ユーザーインターフェース)です。
もっとシンプルに言えば:
カタカナ | 簡単な言葉でいうと | たとえるなら… |
---|---|---|
UX(ユーザー体験) | 使う人が感じる「体験」 | お店の接客や居心地 |
UI(ユーザーインターフェース) | 見た目や使いやすさ | お店のメニューや看板 |
つまり、UX/UIは「伝えたいことが、伝わるための道筋」を設計する考え方なんです。
“使いやすさ”以上に大切な、「らしさ」が伝わること。
「UX/UIって、要するに使いやすくすることでしょ?」
と思われがちですが、それだけではありません。
UX/UIの本当の役割は、その会社の“個性”や“らしさ”を、体験として伝えること。
たとえば──
同じ「お問い合わせフォーム」でも、ボタンの形・言葉・写真の選び方ひとつで、
「この会社、丁寧そう」「なんかあたたかいな」と印象がまったく変わります。
つまりUIは、その会社にしかない空気感を“見た目”に宿らせる手段。
UXは、“選ばれる理由”を、お客様の体験として届ける仕組みなんです。
“らしさ”の体験設計が、ブランドになる。
私たちは、UX/UIを
「会社の想いを、お客様に伝わる形に整える“道具”」だと考えています。
パンフレットでも、Webサイトでも、SNSでも、
大切なのは“かっこよさ”ではなく、“その会社らしさ”がにじみ出ているか。
- 老舗なら落ち着きと信頼感を
- 若い会社なら遊び心とスピード感を
- 地域密着ならあたたかさとつながりを
その空気感を、言葉や色や余白のとり方に落とし込んでいくことが、UX/UIの仕事です。
おわりに
「この会社、なんか好きだな」
そんな感覚は、数字や機能ではなく、“体験”から生まれるもの。
UX/UIという考え方を少し取り入れるだけで、
会社のらしさがもっと伝わりやすくなり、
「信頼」や「選ばれる理由」につながっていきます。
“伝えたいけど、どう伝えればいいか分からない”
そんなときは、ぜひ私たちと一緒に、「伝わる体験設計」を考えてみませんか?
パート1では、「自分たちの個性を見つけることの大切さ」をご紹介しました。
そして今回のパート2では、その個性を“体験として伝える方法”としてのUX/UIをお話ししました。
読んでくださった方にとって、
ブランディングが少し身近に感じられたら嬉しいです。