観光業者「全線開通が追い風に」　中部横断道　山梨‐静岡間の全線開通からまもなく１年　峡南地域の観光に効果は…　山梨県

中部横断道の山梨‐静岡間が全線開通してまもなく１年だ。観光面での開通効果と課題を取材した。中部横断道の増穂ＰＡに併設している「道の駅　富士川」では、全線開通した昨年度の売り上げは、過去最高を記録。前年度の約１．３倍で、コロナ禍前より増加した。担当者は「全線開通が追い風になった」と分析している。一方、身延町の下部ホテルだ。３年ぶりに行動制限がない今夏の売り上げはコロナ禍前に近い水準まで回復する見通しとなった。ただ、懸念するのは、峡南地域の「素通り」だ。そこで、同ホテルでは、旅行会社を設立。今夏は市川三郷町の花火業者とタッグを組んでの花火ツアーを企画した。また、宿坊での写経やヨガ、富士川や早川のラフティングなど、峡南の魅力をツアーにして発信している。

富士山経済新聞 河口湖畔でワイン醸造始まる　地元農家のブドウを活用 自然公園の指定難航　工事・採石、規制強化に慎重　南アルプス「効果見いだせない」　／山梨