多摩川源流域の山梨県小菅村で、良質な水を仕込みに使って生産されているクラフトビールが人気を呼んでいる。2017年に村内に工場が開設されると、個性豊かな味わいが評判となり、海外26カ国に輸出するまでに成長。工場生産だけでなく試飲や見学もできる初の多機能の新工場を村内に建設する計画も具体化し、村も観光誘客への期待を寄せている。【山本悟】
新工場を整備するのは、小規模生産によるクラフトビールを製造、販売するファーイーストブルーイング(山田司朗社長)。11年創業で、17年に村内に「源流醸造所」を開設すると、20年には本社も東京都渋谷区から移転した。現在は軽快な飲み口の「東京ブロンド」やドライでシャープな「東京ホワイト」などの定番や期間限定品などを含め、計43種類を生産。国内の一般小売店やレストランなどで販売するほか、アメリカや台湾、…