長崎知事は4日の記者会見で、4月8~10日に甲府市で開催予定の県内最大の祭り「信玄公祭り」の延期を検討するよう同祭り実行委員会に指示したと明らかにした。実行委は、来週中に結論を出す。
政府が3日、東京都などの首都圏でまん延防止等重点措置を延長する方針を示したことを受け、長崎知事は同日、実行委に検討を指示した。
信玄公祭りは2019年4月の開催を最後に延期が続いている。実行委は4月の開催に向け、前回と同規模となる約1500人の武者行列の参加者を見込んでいたほか、県内各地でイベントを催す企画も進めていた。
しかし、新型コロナ感染拡大の影響で、メインの「甲州軍団出陣」に参加を予定していた29団体のうち、15団体がすでに辞退を表明しており、例年2000万円程度集まっていた協賛金も、今年は半分以下にとどまっていた。
長崎知事は会見で「今できないのは残念の極みではあるが、粘り強くチャレンジしていきたい」と話した。
また、甲府市によると、4月に毎年行われる「武田二十四将騎馬行列」も、中止の方向で検討するという。