トクヤマは農業法人のサラダボウル(山梨県中央市)と共同出資で子会社トクヤマゆうゆうファーム(山口県柳井市)を設立し、障害者を雇用してリーフレタス栽培を始める。14日、山口県庁で進出協定に調印した。2023年度から栽培を開始し、将来は20人の障害者を雇用する計画だ。
リーフレタスは柳井市内の遊休農地を使い、周年生産が可能な水耕栽培施設を建てて栽培する。施設は山口県農業協同組合が国の補助金を得て建設し、トクヤマゆうゆうファームにリースする。生産量は年間約500万株で、サラダボウルの持つ販売ルートを通じて出荷する予定だ。
栽培開始時の従業員は15人程度。障害者は23年度から毎年2~4人程度を採用し、29年ごろには20人にする。トクヤマの21年度の障害者雇用率は2.15%と法定雇用率の2.3%を下回っており、近年は障害者雇用の拡大に力を入れている。