静岡県の川勝平太知事は11日に記者会見し、新型コロナウイルスの影響を受ける観光を促進する事業を中止すると発表した。新たな変異型「オミクロン型」が全国で広がっていることなどを踏まえ、「これ以上の感染拡大を防止するため積極的な旅行促進を避ける」と述べた。
観光促進事業は静岡県だけでなく、愛知、山梨、長野、神奈川の県民も対象に宿泊費や日帰り旅行の代金を1人最大5000円割り引くのが柱で、11日から開始する予定だった。既に予約した分については割引対象とするが、12日以降の新規予約への割引を停止する。
ワクチンの追加接種の対象となる県民向けに、大規模接種会場を設けることも明らかにした。県中部は31日から静岡市葵区のもくせい会館で、3月上旬には焼津市役所大井川庁舎で実施する予定だ。もくせい会館の接種は26日から専用サイトで申し込みを受け付ける。
県東部も2月上旬に伊東市健康福祉センター、3月中旬には下田市の県下田総合庁舎で順次始める。会場を今後増やすことも検討するという。