静岡県は新型コロナウイルスの影響を受ける観光を促進する事業を11日に始める。県民だけでなく、隣接する愛知、山梨、長野、神奈川の県民も対象に宿泊費や日帰り旅行の代金を1人最大5000円割り引く。感染対策を徹底しながら、近場からの旅行や消費を活性化し地域経済を支える狙いだ。事業の期間は1月末までだが、感染者が急増した場合は中止も検討する。
観光促進事業は国の「ワクチン・検査パッケージ」に基づき、利用者にワクチン接種や陰性を証明する書類の提示を店頭などで促す。宿泊費や旅行代金を割り引くほか、対象とする地域の店舗で使える最大2000円のクーポンも付ける。予約は静岡県内の旅行業者やホテルなどで受け付け、指定するコンビニエンスストアで割引旅行券などを順次販売する。