山梨中央銀行がまとめた山梨県内企業の2021年冬のボーナス支給見通し調査によると、「増額」が9.3%と20年冬(4.6%)に比べ4.7ポイント増と倍増した。「減額」は11.9%と20年冬(37.6%)に比べ25.7ポイント減った。「増額」から「減額」を引いたボーナスDIはマイナス2.6と冬では3年連続のマイナスとなったものの、20年冬(マイナス33)に比べ30.4ポイントの大幅な上昇となった。
調査を担当した山梨中銀経営コンサルティング経済調査部は「半導体関連が好調で、生産用機械や電気機械は増額企業が前年に比べ大幅に増えた。レジャーも増額が増え、ホテル・旅館にも増額する企業が出てきたが、地場産業や非製造業は新型コロナウイルスの影響で好転するまでには至らなかった」と分析した。
調査は10月上旬、県内の中堅・中小企業352社を対象に実施し、319社から回答を得た。
製造業は「増額」が11.3%で、20年冬(6.0%)より5.3ポイント増えた。「減額」は10.7%と20年冬(39.3%)から28.6ポイント減り、ボーナスDIは0.6とプラスに転じた。業種別では生産用機械の「増額」が35.0%、電気機械の「増額」が25.0%と高く、ボーナスDIもそれぞれ25.0、20.8とプラスだった。
非製造業は「増額」が7.2%で、20年冬(3.2%)より4ポイント増えた。「減額」は13.1%で、20年冬(35.9%)より22.8ポイント減ったが、ボーナスDIはマイナス5.9となった。ホテル・旅館は「増額」が4.8%の一方で、「減額」が28.6%と多く、ボーナスDIもマイナス23.8%だった。