昭和初期に日米友好の証として贈られた「青い目の人形」。
ほとんどが戦争で失われた中、現存する貴重な1体が、山梨県甲斐市のカフェで展示されています。
バラ色の頬に青くつぶらな瞳。
甲斐市中下条のカフェ「花音」に展示されているのは、1927年にアメリカから全国の小学校などに友好の証として贈られた「青い目の人形」です。
日本に渡った約1万2000体のほとんどは太平洋戦争の反米感情から壊されてしまったということですが、一部は戦禍を潜り抜け、県内では6体が現存しています。
このうち、こちらに展示されている一体は、県内の元小学校長から店主の花形芳男さんが40年ほど前に譲り受けたものです。
このほか、店内には花形さんが各地から集めた昭和初期のアメリカ製人形4体も展示されていて、優しく愛らしい表情が平和の尊さを今に伝えてくれます。
展示は、8月31日までで、感染症対策のため見学は予約制となっています。