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2021/10/01 , ,

まき泥棒、山梨東部のキャンプ場周辺で相次ぐ コロナ禍で需要高く

まき泥棒、山梨東部のキャンプ場周辺で相次ぐ コロナ禍で需要高く

 山梨県東部のキャンプ場周辺で、まきが盗まれる被害が相次いでいる。9月30日朝には、上野原市の無人直売所で20束(被害額1万円)が盗まれた。新型コロナウイルス禍によるキャンプ人気などでまきの需要が高まり、価格が高騰しているのが背景にあるようだ。【山本悟】
 20束が盗まれたのは、同市の北都留森林組合事務所前にある販売所。30日午前7時すぎに出勤した職員が、棚にあったまきが全てなくなっているのに気付いた。組合幹部と上野原署員で監視カメラを点検したところ、午前2時過ぎ、白い小型車で訪れた身長170センチ、30代ぐらいの短パン、Tシャツ姿の男が8分間にわたって運び出す姿が映っていた。
 森林組合によると、長さ40センチに割ったまき約15本(約7キロ)を束ね、一束500円で販売していた。無人直売は10年ほど前に始めたが、盗まれたのは初めてという。
 36のキャンプ場を抱える道志村のキャンプ用のまきを扱う店舗でも8月に3回、店員が気付かないうちに店先に積んでいたまき計8束が盗まれた。
 コロナ禍でキャンプの人気は高まっている。直営2カ所のキャンプ場を持つ上野原市によると、コロナ前の2019年7月の利用者は計632人だったが、今年7月は935人と5割も増えた。
 北都留森林組合でも、ピザチェーン店やストーブを使う個人が主な販売先だったが、今年4月から相模湖畔や道志村などのキャンプ場の注文を受けるようになり、キャンプ場だけで年間5000束(約250万円)の販売量となる見通しだ。
 高齢化による林業の衰退などでもともとキャンプ用のまきが不足していた中でのキャンプ需要の高まり。道志村観光協会によると、4年前は1束300円程度だったまきは、500円前後に。同村のキャンプ場の話では、相模原市や県内のホームセンターでは1束700円で売る店もあるという。
 まきは、伐採から割って乾燥させ、製品になるまでに半年はかかるという。被害に遭った同森林組合の中田無双参事は「需要が急に高まり、組合でもようやく人繰りをつけて製造している。盗むのはやめてほしい」と話している。

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