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2021/09/28

転入者増の山梨・上野原 新宿まで1時間、コロナで注目度アップ

転入者増の山梨・上野原 新宿まで1時間、コロナで注目度アップ

 東京都と神奈川県に隣接する山梨県上野原市が地の利の良さから東京圏の在住者を中心に注目を集めている。今年8月までの転入者と転出者の人口差(社会動態)が久しぶりに増加に転じた。市は、コロナ禍を反映し、移住者や週末を地方で過ごす二拠点居住者が増えた結果とみている。四半世紀近く人口の減少が続くが、注目度をバネに地域の再生を狙う。【山本悟】
 市によると、今年1月~8月までの社会動態は43人増で昨年同期(120人減)より163人増えた。218人の減だった5年前(2016年)と比べると261人も増加した。人口は、市内のニュータウンが完成した1997年3月の3万30人をピークに社会動態ともに減少を続けてきた。1~8月の社会動態が増加したのは、少なくともここ10年間はなかったことで、このまま今年1年間の社会動態のプラスが維持されれば、24年ぶりの増加になる。
 人口2万2500人の同市は東京・新宿から列車で1時間と近い。コロナ禍を契機にリモートワークの環境が整備され、人口の過密を避けたい移住希望者の関心が高い。さらにDIYの流行で、市内の空き家を自身で修繕し週末を過ごすなど二拠点居住も増加。「遠いイメージを持たれてきた市が、ようやく移住の選択肢に入った」(政策秘書課)と喜ぶ。
 また市は、12月~2月は閉鎖していた市東部の市営「緑と太陽の丘キャンプ場」(同市秋山)の冬期の週末営業(金~日曜日)を決めた。キャンプ人気の高まりで、1年ほど前から冬期営業の要望が急増。外出自粛要請による「コロナごもり」の閉塞(へいそく)感からの解放を求め、野外や自然を志向する人が増えているという。
 市が注目しているのは、定年退職者が多かったこれまでの移住と異なり、移住希望者もキャンプ場利用者も20~40代の若手や社会の中核世代が中心となっていることだ。政策秘書課の担当者は「人口の増加につなげ、祭などの行事やまちづくりで地域の活性化も期待できる」と話す。

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