甲府地方気象台(甲府市)は26日、富士山(3776メートル)の初冠雪を観測したと発表した。平年に比べて6日早く、昨年と比べても2日早い。初冠雪は今月7日に発表されていたが、同20日に平均気温の最高値が更新されて基準を満たさなくなったため、22日に記録を取り消していた。
甲府地方気象台の職員が午後4時過ぎ、雲の切れ間から富士山頂が白くなっているのを目視で確認した。山頂では午前4時半に最低気温氷点下2・1度が観測された。
富士山の初冠雪は、山頂の日ごとの平均気温が最高を記録した後に、同気象台から目視できた場合に発表している。同気象台の担当者は「取り消しの経緯もあり、上部機関とも協議して慎重に判断した」と話した。【田辺佑介】