「妹にすごく会いたい気持ちや、会えるのが楽しみという気持ち、大丈夫かな、本当に帰ってくるのかなという不安と、いろいろな思いがある」。山梨県道志村のキャンプ場で2019年9月、小学校1年生だった小倉美咲さん(9)=千葉県成田市=が行方不明になってから21日で2年となる。美咲さんの小学6年生の姉(12)が9月上旬に取材に応じ、思いを語った。
美咲さんのことは「みー」と呼ぶ。当初は「すぐに出てくるだろう。大丈夫」と思っていたが「だんだん不安な気持ちになった。どうしていいのかわからなくなった」と振り返る。母とも子さん(38)とは「泣かないようにしようね」と約束した。でも半年が過ぎた頃から、急に涙が出たり、悲しくなったりすることが増えたという。
「みー」がいなくなったことを受け止めきれず、最初は取材に応じるとも子さんを見るのも嫌だった。でも、母親が取材を受けるのは「美咲を見つけるため、みんなが知るきっかけになればいい」と思うからだと知り、考え方が変わった。「私が話すことでもっと(状況が)良くなるのであれば……。本当に、帰ってきてほしい」【田中綾乃】