タカラバイオは15日、下水に含まれる新型コロナウイルスの遺伝子を検出するPCR検査試薬の受注を16日から始めると発表した。下水中の低濃度のウイルスでも偽陰性を排除する工夫を施した。山梨大学の原本英司教授との共同研究を通じて商品化した。疫学調査を手掛ける検査機関向けで、10月28日の出荷を予定する。価格は100回分で12万円。
下水を使った新型コロナの調査を巡っては、島津製作所が高齢者施設など施設単位で感染状況を調べるサービス、塩野義製薬は下水処理場に流れ込む下水を調査するサービスをそれぞれ手掛けている。