新型コロナの影響です。
まん延防止等重点措置による飲食店の休業などでおしぼりの需要も減り、提供する会社も苦境に立たされています。
山梨県内の富士北麓地域を中心におしぼりのレンタル事業を行う富士河口湖町の「FSX富士」です。
こちらでは、コロナ禍前は年間1500万本、繁忙期は月間150万本のおしぼりを扱ってきましたが、新型コロナの感染拡大でその数は、約半分に減少。
それに追い打ちをかけるように、8月に県内にまん延防止等重点措置が適用されました。
影響は工場の稼働にも…。
犬塚社長は「おしぼりを洗う機械だが、8日は生産がストップしている。35年間業界にいるが、工場が止まるのは初めてなので、影響が大きいと実感している」とコメントしました。
工場の稼働は、週3日から4日に減らし、時間も短縮しています。
こうした厳しい経営環境を抜け出すため、新たに始めたことがあります。
このおしぼりは、「VB」という特許技術が使われていて、ウイルスや菌の働きを抑制する効果が期待されています。
飲食店以外でもホテルのチェックインなど、人と接する場面でのおしぼりの需要を掘り起こそうとしています。
犬塚社長は「飲食店が厳しいので、新たな事業を始めているところ」と話しました。
また、今年5月から河口湖駅の観光案内所に、自由に使うことができるおしぼりの設置も始めました。
先が見通せないコロナ禍の中、今できることに挑戦し、打開策を探っています。