最高気温が30度を超える残暑厳しい日が続く中、山梨県北杜市長坂町の長坂自動車教習所(北林亘所長)で、この時期としては珍しいサクラの花が咲き、話題となっている。
サクラは、「ジュウガツザクラ(十月桜)」という品種で、1・5センチほどの淡いピンク色の小さな花をつけている。通常は年に2回、3月中旬と10月ごろに咲くが、コース内の植栽を手入れしていた北林所長が8月26日に10輪ほど咲いているのを確認した。
このサクラは2020年4月、サクラの世話を続けている桜守、三枝基治さん=同市=から同教習所に寄贈されたもので、コース内の高台の一角に植えられている。三枝さんは「この暑い時期に咲くのは非常に珍しい。詳しい理由はわからないが、お盆の頃の長雨が開花に影響したのかもしれない」と話している。【野呂賢治】