7月は3500以上の食品が値上がりし、そのうちの2割が調味料です。
多くの山梨県民が知るビミサンを生み出した甲府市の調味料製造業にも、値上げの波が押し寄せていました。
「テンヨのビミサン」
県民なら一度は聞いたことのあるこのフレーズ。
甲府市に本社がある、醤油や調味料を製造・販売するテンヨ武田です。
値上げの波はここにも押し寄せています…。
テンヨ武田 武田信彦社長:
しょうゆを売れば売るほど赤字になるぐらいの原材料高になりまして、上げざるを得なくて。
テンヨ武田は、7月から業務用のしょうゆや家庭用のぽん酢などの価格を 5%から25%値上げしました。
テンヨ武田 武田信彦社長:
大豆が3年ぐらい前までキロ70円台ぐらいだったが、今130円を超えていてほとんど倍になった。
3年前と比較すると、原材料の仕入れ価格は大豆と小麦が約2倍、塩は、乾燥させるための光熱費の高騰などで1.8倍に上がったため、値上げは苦渋の選択です。
帝国データバンクによりますと、7月に値上げされる食品3566品目のうち、調味料は2割近くの619品目に上ります。
テンヨ武田 武田信彦社長:
今年までは燃料費・電気代を政府が補助しているので、上がってはいますが何とかってところだったが、補助が切れたらすごく値上がりになるのではないかと思って、ちょっと心配をしています。
今後も厳しい状況が予想される中、山梨県民にとっての「ソウルだし」ビミサンは業務用を小幅な値上げとしましたが、家庭用の価格は変えていません。
テンヨ武田 武田信彦社長:
この商品がなきゃ困るよという商品を、ビミサンもこれに近いと思っていますけど、そういうものを増やしていきたいなと思っています。愛されている商品はやっぱり強いなと思っていまして。
物価高の時代だからこそ、県民に愛される商品を作り続け、山梨の食を豊かにしていきたいとしています。
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