8月1か月の売り上げでは対象にならない卸業者もあります。
業者は「耐え抜くしかない」と話しています。
「本来であれば、こちらにもあちらにも魚が積みきれないほど並んでいますが、休業等でお客様がお見えにならないので、仕入れもかなり絞って営業している」(菊島商店 菊島光海社長)。
水産仲卸業者の菊島商店です。
こちらでは、約100件ある取引先のうち8割以上が飲食店で8月14日からの県の休業要請以降、そのほとんどが休業を決めたといいます。
例年この時期は繁忙期にもかかわらず先週末からの売り上げは、おととしの同じ時期の3分の1に激減。
このため、仕入れを減らしているものの、在庫は残り、なかには廃棄するものもあるといいます。
8月20日からのまん延防止等重点措置では、国の支援金もありますが、菊島商店ではここにきての売上減少も、8月1か月の売上では対象条件に当てはまらず、厳しい期間になることが予想されます。
「じわじわときつい状態に追い込まれての今回の発令なので、最後の一撃ではないですが、かなりのダメージはある。この業界は物流で、止めることができない業界なので、耐え抜くしかない」(菊島商店 菊島光海社長)。
国の支援金が見込めない卸業者にとって、経営の圧迫は避けられそうにありません。