一部に「幻の駅弁」と評する声もある。沿線の食材をふんだんに使った駅弁「大糸線の旅」。数量限定で、JR松本駅で売られている。見た目の派手さはないが、丁寧に作られた優しい味が高く評価されている。
沿線市町村による「大糸線ゆう浪漫委員会」が名物を作ろうと駅弁製造販売の「イイダヤ軒」(長野県松本市)に呼び掛けたのが開発のきっかけ。2013年に厚生労働省が発表した市町村別平均寿命で、沿線の松川村が「男性長寿日本一」になったことから、「健康長寿」をテーマに料理研究家の横山タカ子さんが監修し、販売が始まった。
沿線にある中綱湖と列車が走る風景がプリントされた掛け紙を外してふたを開けると、紫米のご飯の上に並んだ大ぶりの大根、ニンジン、シイタケが目に入る。ブルーベリーの3倍のポリフェノールが含まれるという紫米を使い、大根はだしを引いて煮付けている。添えられた「信州米豚」の焼き物、白滝の煮物には松川村のみそが使われる。食材にこだわり、ほぼすべて大糸線が走る大北地方産だ。「せっかく来てもらったのだから、地元の…