山梨県の小淵沢駅と長野県の小諸駅を結び、JR線で最も標高が高い地点(1375メートル)を走る小海線。JR東日本は2017年から、週末を中心に観光列車「HIGH RAIL1375」を1日3便運行している。夜の「星空」号でしか食べられない特製弁当があると聞き、寒夜の八ケ岳高原を駆け抜ける列車に乗った。
12月上旬の午後7時過ぎ、小淵沢駅の5番ホームに停車中の星空号(2両編成)のドアが開いた。「天空にいちばん近い列車」がコンセプトで、車体に夜空と八ケ岳が描かれている。2号車には、天文書籍を並べたギャラリーがあり、半球形の天井に星空の映像を投影する。