静岡県は中部横断自動車道の静岡―山梨間が8月に全線開通したことを受け、山梨、新潟、長野、静岡の4県の学校の修学旅行に補助制度を創設する。生徒や児童1人あたり1泊2000円を支給する。新型コロナウイルスの感染拡大が終息しない中、静岡県内への旅行の誘致を増やす狙いだ。
補助金は修学旅行のほか、社会見学も対象とし、小中・高等学校や特別支援学校などに支給する。日帰りの場合は生徒、児童1人あたり1000円とする。静岡県内に宿泊するか、県内の有料入場施設や飲食店など2カ所以上に立ち寄ることなどを条件にする。県観光協会(静岡市)で申請を受け付け、12日から2022年2月までの旅行に助成する。
旅行中はバスの車内などで感染症対策の徹底も求める。県観光振興課は「コロナ禍が続く中、必要な対策を取った上で富士山周辺や歴史・文化の名所など様々なスポットに旅行を誘致していきたい」としている。