新型コロナワクチンの3回目接種について、国の専門部会は2回目の接種を終えて6か月たった人にも広げる方針を了承しました。
接種が12月に迫る中での新たな方針に、山梨県は現場の混乱が想定されると困惑しています。
3回目の接種を巡っては国が2回目の接種からおおむね8か月たった人を対象に行う方針を決めている中、11月15日の専門部会で2回目の接種から6か月たった人にも対象を広げる案がおおむね了承されました。
今後は接種の間隔を原則8か月としつつもそれぞれの自治体が感染状況を踏まえ、接種の時期を前倒しすることができるようになります。
3回目接種開始が来月に迫り、来週には接種券の送付が始まるタイミングでの対象拡大に県は「県全体で体制をとるにあたっては混乱が生じるだろうと思う」とコメントしています。
3回目の接種について県は来月、医療従事者など約7500人、来年1月と2月には高齢者を含めあわせて約10万9000人に接種する予定で市町村と準備を進めてきました。
もし、6か月経過した人全てを対象に含めると、来月だけで現在の予定の15倍となる11万6500人への接種を実施しなければならず、会場やスタッフの手配が追いつかない可能性が高いといいます。
国は17日に説明会を行う予定で、県はその内容を踏まえ対応を検討したいとしています。